皆様、こんにちは!
大阪・心斎橋 ツツイ美容外科の麻です。
顔の印象を大きく左右する”目”。
「二重になりたい」「もっとパッチリとした目になりたい」「左右差が気になる」などの悩みから
『二重整形』について気になる方は多いのではないでしょうか。
今やかなり身近になった二重整形ですが、いざ手術を受けるとなると
・どこのクリニックがいいのか
・どの先生がいいのか
・失敗したくない
など疑問や不安に思うことがたくさんありますよね。
今回は二重まぶた 埋没法について徹底解説したいと思います。
二重まぶたの原理と手術方法
そもそも一重まぶたの人と二重まぶたの人の違いは何か、またどのようにして二重まぶたを作るのかご説明します。
二重まぶたの構造と原理
二重まぶたの構造・原理とはどのようなものでしょうか?
イメージしてみましょう。
まず、1枚の布を床に敷いている状態を思い浮かべてください。その布につり針を引っ掛けて、上に引っ張ると山のような形になります。さらに、もう1ヵ所につり針を引っ掛け、上に引っ張ると、連山のような形になります。これが二重まぶたの原理です。
つり針で引っ掛けられた部分は、上まぶたの皮膚を表しています。内から見ると山のように持ちあげられている状態ですが、外側から見ると二重の溝になっています。もちろん実際は、つり針のようなもので引っ張られている訳ではありません。
生まれながら二重の人の場合は、筋肉の枝が皮膚まで届いているのが特徴。一重まぶたの人は、筋肉の枝が皮膚まで届いていないため、二重手術の場合は、糸で皮膚の裏側にひっかけて溝をつくります。
二重まぶたの手術の種類
二重まぶたの手術は、大きく分けると「切開法」と「埋没法」の2種類があります。それぞれの違いや特徴についてご紹介します。
切開法
切開法は、名前のとおり切開して二重まぶたにする手術です。埋没法では二重のラインが取れる可能性がある方、まぶたの厚みできれいなラインにならない可能性がある方に適しています。
目の状態に合わせて行う手術なので、切開法の種類は1つではありません。切除する部位だけでも、「中間結合組織や瞼板前脂肪組織が中心」「眼窩脂肪が中心」「瞼板前軟部組織」と、3つのパターンがあります。ほかに、皮膚を切除する場合としない場合、瞼板前軟部組織を切除する場合としない場合があります。
切開法というと「まぶたの皮膚を切るだけ」と思いがちですが、切るだけでは二重になりません。切開後に、二重になるように糸で固定する必要があります。埋没法とは糸の留め方が少し違いますが、原理は同じです。この固定方法にも、さまざまな種類があります。糸を固定する位置については「埋没法と同じ瞼板に固定」「皮膚と挙筋を固定」「挙筋前葉の瞼板付着部に固定」という、3種類。また、糸を固定する数も1層の場合と2層の場合があります。切開二重はきれいな二重になりますが、元に戻すことができないので、納得の上で手術を受けましょう。
埋没法
埋没法は糸で皮膚と筋肉もしくは瞼板(けんばん)を結び、二重まぶたを作ります。切開をしないため、手軽に二重まぶたになれるのと、元の目に戻すことも可能です。
埋没法の中でも種類があり、糸を筋肉と結ぶ方法を「挙筋(きょきん)法」、瞼板(けんばん)と結ぶ方法を「瞼板法」と呼んでいます。
「挙筋法」は、上まぶたをあげる筋肉である上眼瞼挙筋(挙筋前葉のアポニューローシスと挙筋後葉のミュラー筋)に皮膚からの糸を結びつけて二重を作ります。瞼板法に比べ、生まれながらの二重まぶたに近い構造になります。
「瞼板法」は、まつ毛の内側にある軟骨部分に皮膚からの糸を結び、二重を作ります。瞼板法の「瞼板」は、板状の構造をした大きな皮脂腺の集合体(瞼板腺)のこと。瞼板腺からは、眼球表面の涙の散流を防ぎ、目を閉じた時にまぶたを密閉する働きをする脂性分泌物が分泌されています。瞼板腺が詰まってしまうと、シコリ(霰粒腫)ができることがありますが「瞼板法の手術で霰粒腫ができた」という症例はあまり聞かないので、そこまで不安視することはないと思います。
瞼板法で気を付けたいのは、ラインがとれやすいということ。ラインをとれにくくするために、様々な工夫がなされています。ところが、クリニックによっては工夫が裏目に出て、糸が食い込んだり、瞼板が深く陥没したりする手術をしてしまうことがあります。
埋没法の仕上がりを左右する要素とは?
実は仕上がりや手術後の経過は、糸を結ぶ強さによって大きく左右されます。しかし、その強弱は医師によって異なり、更にまぶたの状態によっても異なります。埋没法の糸の強弱によるメリット・デメリットを解説します。
糸を『強く』結ぶメリット、デメリット
糸を強く結ぶ大きなメリットは「二重のラインが取れにくくなる」点です。埋没法は、切開法に比べてラインが取れやすいので、防止するためには強く結ぶ必要があります。
また、強く結ぶことで「目を閉じた時に、糸や糸の結び目が目立ちにくくなる」というメリットもあります。整形手術をしたことが分かりにくい仕上がりは、大きな魅力ですね。
一方デメリットは「強く結ぶほど、腫れが出やすくなる」という点。しめつけ度合いによって、頭痛がおきたり、まぶたが上がりにくくなる症状(眼瞼下垂)がおきたりすることもあります。
糸を『弱く』結ぶメリット、デメリット
糸を弱く結ぶメリットは「手術後の腫れが少なくすむ」という点。眼瞼下垂や、頭痛がおきるリスクも少なくなります。
デメリットは「二重のラインがとれやすくなる」「目を閉じた時に、糸や糸の結び目が目立ちやすい」という点です。 身体への負担が少ない分、二重がとれやすくなったり、糸が目立つ可能性があったりするということを覚えておきましょう。
糸を固定する強弱は、どのように決まる?
埋没法は、糸を固定する強弱によって、それぞれにメリットとデメリットがあるので、何を重視するかが大切になってきます。「腫れが出やすくなったり、眼瞼下垂・頭痛のリスクがあっても、糸が目立ちにくく、二重をしっかりキープできるほうが良い」と思うか、「二重がとれやすく、糸が目立つかもしれないけれど、腫れ・眼瞼下垂・頭痛のリスクを避けたい」と思うかで、糸の強さも変わってきます。
理想の二重まぶたになるためには、埋没法の手術が上手な医師に担当してもらうことも大切です。患者が希望する二重のラインになるように、まぶたの厚さ・脂肪の量・皮膚のたるみ・筋力などを考慮しながら、糸の強弱を調整することができる医師こそ、埋没法が上手な医師といえます。
手術後の腫れ・しこりの原因
二重まぶたの手術後は「腫れ」や「しこり」の症状が出ることがあります。手術後の症状には、さまざまな要因がありますが、まぶたの厚みなどによって影響が出ることもあります。症状の原因について簡単に説明します。
腫れの原因
1.二重の幅によるもの
(デザインした二重の幅が広いほど、腫れが出やすい)
2.まぶたの厚みによるもの
(上まぶたの脂肪が多く、腫れぼったい方は腫れがでやすい)
3.麻酔薬によるもの
(局所麻酔に使用した麻酔薬の量が多いと腫れが出やすい)
4.内出血によるもの
(手術中に出血した場合、すぐに指で圧迫して止血するが、出血に気づかずに放置されてしまった場合、まぶたの組織内に血液がたまってひどく腫れあがることがある)
5.固定する糸の結び方によるもの
(糸を強く結びすぎると、腫れが出やすい)
6.上まぶたが上がりにくいため、腫れて見えるもの
(上まぶたを持ち上げる上眼瞼挙筋の力が弱い人や、手術時に糸を強く結びすぎてしまったことでまぶたが上がりにくくなっている人は、二重の幅が広く、腫れているように見えてしまう)
しこりの原因
目を閉じたときに糸の結び目がしこりとして表面に出てくることがあります。上まぶたの皮膚が薄い人は、厚い人に比べてしこりが目立ちやすい傾向にあり、手術に使う糸が太いほど、しこりを感じやすくなります。また、手術時の様々な要素によっても、しこりの出やすさは左右されます。
糸の結び方が弱い
糸の結び方がゆるいと糸の緊張が弱くなり、結び目を皮膚に埋め込む力が十分に働きません。そのため、皮膚の浅い部分に結び目がとどまってしまい、しこりが目立ちやすくなります。
↑しこりが目立たない状態
結び目を埋め込む部分の皮膚に、糸が引っかかっている
埋没法の糸は、皮下組織にひっかけます。しかし、結び目を埋め込む部分の皮膚に糸が引っかかってしまった場合、結び目は皮下組織の中に十分埋没することができず、皮膚表面に突き出ることになります。
メスを使わない埋没法は、より皮膚に糸が引っかかりやすくなる
メスを使わない埋没法の場合、まぶたを切開せずに針で穴を開け、そこに糸を通して結びます。メスで切開した穴よりも小さなスペースでの作業になるので、糸が皮膚に引っかかってしまう可能性はより高くなり、しこりが生じやすくなります。
結び目以外の余分な糸が長く残っている
糸を結んだ後には、結び目以外の余分な糸をカットします。その際、結び目ギリギリに切り過ぎてしまうと、糸がほどけて二重のラインが取れてしまう恐れがあるので、ほんの少し長さを残します。しかし、余分な糸を長く残しすぎてしまうと、そこの部分を肉が取り巻いて盛り上がり、大きなしこりを作る原因になります。
クリニック・医師選びのポイント
埋没法についてはご理解頂けましたでしょうか。では、いざ「二重まぶたの手術を受けたい」と思ったときに、最初に行うのがクリニック選びですよね。顔の印象を左右する手術なので、信頼できるクリニック、医師にお任せしたいと思うのは当然のことです。ここではクリニック・医師選びのポイントをご紹介します。
クリニックのホームページを見比べて
大半の美容外科クリニックは、ホームページを持っています。手術の種類や料金、症例を紹介しているクリニックもあるので、まずは気になるクリニックのホームページを見てみましょう。ホームページはクリニックのPRも兼ねているので、良いところが強調されている場合もあります。いくつかのクリニックのホームページを見て、特徴や方針をチェックしてみるとよいですね。見比べてみると、自分に合いそうなクリニックが絞れてくると思います。
ホームページ以外では、インターネット上の口コミやランキングサイトを参考にするという方法もあります。しかし、このようなサイトは広告塔として利用されている可能性があるということを忘れずに。体験者の声などは参考になりますが、情報を鵜呑みにせず、クリニックのホームページも併せてチェックするようにしてくださいね。
医師の経歴は「日本美容外科学会」に所属しているかをチェック
日本美容外科学会は現在、形成外科医が中心に組織しているJSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)と開業医達から組織しているJSAS(Japan Society of Aesthetic Surgery)の2つグループがあります。JSAPSは学術的要素が強い組織ですが、JSASは圧倒的に多い臨床症例数があります。 ほとんどの美容外科医はどちらかの組織に所属しています。 チェックしておきたいのは、学歴よりも「日本美容外科学会」に所属しているかどうかです。医師の経歴には、学歴以外に美容外科の経験年数が記載されている場合もあり、長い人ほど良いと思ってしまいがちですが、「長い=上手い」とは言い切れないので、参考程度にしておきましょう。
カウンセリングは大切な見極めポイント!
カウセリングは“クリニックや医師が自分に合っているか見極める機会”と思ってのぞみましょう。可能であれば、候補に挙げたクリニックそれぞれでカウンセリングを受けて選ぶといいと思います。
「自分の希望に対してどのような提案があるか」「質問に対し、ちゃんと回答してくれるか」「メリットだけでなく、デメリットについても説明してくれるか」など、医師の対応もしっかりとチェックしましょう。
カウセリングに行く前にすべきこと
1.カウンセリング・手術担当者を確認
クリニックによっては、執刀医以外の医師や、医師免許を持たない他のスタッフがカウンセリングを行う場合もあります。可能であれば手術をする医師に直接自分の希望や状態を分かってもらっている方が安心ですよね。カウンセリング予約の際には、執刀医が担当してくれるのかどうかを確認しておきましょう。
2.カウンセリングと手術は同日予約しない
カウンセリング直後に手術が可能ですが、カウンセリングが納得のいかない内容であったり、思っていた仕上がりと違うなどトラブルになりかねないので、手術は後日の方が無難です。
3.聞きたい内容をまとめておく
聞き逃しがないように、質問事項はまとめておきましょう。また万一、手術後に他のクリニックで糸を抜くような事態になったときのために、以下の3つは必ず確認しておきましょう。
a.瞼をどのように糸で止めるのか
(瞼板法か拳筋法か)
b.何本の糸を使って、何か所で止めるのか
(何点止めかと聞くより、何本の糸で止めるかと聞く方が良い)
c.どのような糸を使うのか
(溶ける糸か、ナイロン糸か。色は透明か、青や黒か)
※手術のことだけでなく、手術後の保証(保証期間・再手術の費用など)についての確認も忘れずに行いましょう。
4.二重のラインを具体的にイメージしておく
希望の二重のラインは必ず聞かれます。そして医師が仮のラインを作り提示します。その際にくい違いがあればちゃんと伝えられるように、事前に具体的なイメージをしっかりと持っておきましょう。 写真などがあるとより医師に伝わりやすくなります。 「こんなはずじゃなかった…」とならないように、時間をかけて考えておきましょう。
手術時に気を付けたいこと
手術を受けるとなると不安になることがたくさんあると思います。では具体的に「手術時にどのようなことに気をつければいいのか」を簡単にまとめましたので、手術時の参考にしてみてくださいね。
デザイン時は眼球を動かさない
二重まぶたのラインをデザインするときは、目を閉じた状態で行われます。その際、できるだけ眼球を動かさないようにしましょう。デザインは、左右の二重の幅が0.5ミリの誤差も出ないくらいに精度の高い作業となりますので、眼球が動くと作業がしにくくなることがあります。
麻酔時はまぶたの力を抜くように心がける
麻酔は、まぶたに注射をため、恐怖心から力が入ってしまうのも無理はありません。しかし、力を入れるとまぶたの筋肉が収縮して固くなり、針が刺さりにくくなってしまいます。そうするとかえって痛みが増すこともありますので、難しいかもしれませんが、できる範囲で力を抜くようにしましょう。
もちろん、ある程度は無意識に力が入るのが自然なので、意識し過ぎなくても大丈夫です。麻酔の前に大きく深呼吸をすると、リラックスして力が抜きやすくなります。
手術時に上まぶたを反転するときは、下を見るようにする
手術では、目を軽く閉じた状態で、医師が上まぶたを反転させることがあります。その際は、下方向を見るように意識するようにしましょう。手術をする側にとっては作業しやすくなります。 しかし、「こう動かさなければ!」と考えすぎると、かえって緊張してまぶたも固くなってしまいますので、できる範囲内で行いましょう。デザインから手術終了まで、緊張するとは思いますが、リラックスした状態でのぞみましょう。
いかがでしたでしょうか。
目は、顔の印象大きく左右する大事な部位です。ぜひ失敗しないようにしっかりとリサーチをし、慎重に選んでください。
当院では2ヵ所固定6点留めの挙筋法で行い、30年以上の経験と確かな技術で、取れにくく、より自然で美しい仕上がりを追求しております。
気になる方はお気軽にツツイ美容外科へお問合せください。